電卓の西日本大会V 江川珠算塾が団体で
和歌山市古屋の江川珠算塾(江川正博代表)に通う、県立和歌山商業高校3年の杉山朋さん(18)、和歌山信愛女子短大1年の冨岡琴音さん(19)、県立和歌山医大2年の笈川瑞穂さん(19)は、日本電卓技能検定協会主催の第25回全日本電卓競技大会西日本大会(昨年11月、大阪市)にチームで出場し、同塾として3回目の団体優勝を達成した。3人は「まさか優勝できると思ってなかったのでうれしかった。来年も同じメンバーで出場し2連覇を狙いたい」と意気込んでいる。
全日本電卓競技大会は、電卓の有用性を理解し、普及啓蒙などを目的に電卓を使った速算技能を競うもので、1998年から開かれている。
西日本大会の団体戦には29チームが出場。競技は加減算の部(200点)と乗除算の部(500点)、見取算の部(300点)、伝票算の部(300点)の1人1300点満点、3人の合計で速さと正確さを競った。同チームは1835点で1位を獲得した。
今大会に初出場した杉山さんは、7歳から同塾に通い、現在そろばん8段、暗算9段を取得している。高校では珠算部に所属。4月から大阪商業大学経営学部に入学し、将来は会計士を目指しているという。江川代表によると「集中力の高さは塾でトップクラス」。杉山さんは「2歳上の兄に追い付きたい、超えたいと思い、常に上を目指し続けてきた。優勝を聞いて『まさか、夢なのでは?』とびっくりした」と笑顔。
8歳から同塾に通う冨岡さんも大会初出場。そろばん準4段、暗算3段で、現在は保育士を目指し勉強している。江川代表は「長所はマイペースで間違えても落ち込まず引きずらないところ」といい、1カ月半集中して練習し、大会に挑んだという。
「数字と向き合うのが楽しい」という笈川さんは7歳から始め、現在そろばん準4段、暗算7段。薬剤師を目指し勉強中。長所は勝ち気な性格だそうで、「結果は下の順位から発表され、最後まで呼ばれなかったから無理かと思っていたら優勝だったので驚いた。すごくうれしかった」と喜んでいる。
3人は全日本大会で入賞は果たせなかったが、次回は西日本大会2連覇と全国優勝を目指し、取り組んでいくという。
西日本大会の団体には同塾から西春香さん、岡本景太さん、西正人さんのチームも出場し、3位となった。