優れた医療人を目指し 県立医大の入学式
和歌山県立医科大学(和歌山市、中尾直之学長)は5日、入学式を同市七番丁の和歌山城ホールで行い、3学部と助産学専攻科、大学院を合わせて347人が医療人を目指す新たなスタートを切った。
同大は1945年に創立し、長く医学部のみだったが、2004年に保健看護学部、21年に薬学部を開設し、近畿の公立大学で初の薬学部を擁する医療系総合大学となった。
中尾学長は式辞で「皆さんは未来の医療の担い手として、社会からの大きな期待と責任を負った存在。そうした自覚のもと、優れた医療人を目指して勉学に主体的に取り組み、自立した自己を確立してもらいたい」と新入生を激励。「皆さんが学ぶ知識や技術が人々の幸せのために真に生かされるためには、人の心を知らなければならない」とし、人間を深く感じ取る感性や倫理観を備えるべく、学生生活で自身を鍛えることに期待を寄せた。
来賓の祝辞では、岸本周平知事が「人生は失敗の連続。失敗することで学ぶことがたくさんある」と話し、学生たちに挑戦を呼びかけた。
新入生を代表し、医学部の阿部鋼汰さん、保健看護学部の池添希さん、薬学部の相川莉乃さんが登壇し、宣誓した。