木の恩恵に感謝 伊太祁曾神社で祭典
木の神様を祭る和歌山市の伊太祁曽神社(奥重視宮司)で7日、木々の恩恵に感謝する「木祭り」が開かれ、林業関係者ら約100人が出席した。
奥宮司ら神職が神事を執り行い、巫女(みこ)が平和への願いを込めた神楽「浦安の舞」を奉奏(ほうそう)し優雅な舞を披露。その後、祭りの記念として境内に2本のクマノザクラを植樹した。 恒例となっているチェーンソーカービングの世界チャンピオン、城所啓二(きどころ・けいじ)さん=田辺市=による十二支の実演奉納があり、来年の干支(えと)「巳(み)」を制作。12年前に奉納し、古くなって色がくすんでいたものを削り、白く勇ましい姿に生まれ変わらせた。
また、この日は餅まき、朝に掘ってきたばかりの地元の特産タケノコなどが並ぶ青空青果市や、木工品などの展示即売などもあり、多くの人でにぎわった。
奥宮司は「日本には四季があって緑があることを誇りに思う。満開の桜の中、祭りが行えて良かった」と話していた。