公平中正を胸に 県警察学校で入校式
和歌山市木ノ本の県警察学校で8日、入校式が行われ、18~31歳の55人が警察官や一般職員として新たな一歩を踏み出した。
新入生は、初任科第157期生(短期課程)22人、初任科第158期生(長期課程)26人、初任科第45期生の一般職員7人。全入校生のうち、女性は17人。
式では野本靖之本部長が辞令を交付し、短期課程の得津克将巡査(22)が「良心のみに従い、不偏不党かつ公平中正に警察職務の遂行にあたることを固く誓います」と宣誓。
藤田和義校長が「われわれの仕事は犯罪や事故など県民の脅威に対し盾となってたたかうこと。困り苦しむ県民を助け、不安を抱く人々に安心を与えることです。これから自らを律し積極的に勉学や訓練に取り組んでほしい」と訓示した。
今後、第157期生は約6カ月間、同158期生は約10カ月間の初任教養を、初任科第45期生の一般職員は約4週間の採用時教養を受ける。
新入生は式典終了後、満開の桜の下で両親らと写真撮影し別れを惜しんでいた。
カメラの前で笑顔いっぱいだった北山大翔さん(18)と、辻本周平さん(18)は岩出市の那賀高校野球部で共に汗を流した仲間。北山さんは「警察官は中学生の頃から憧れの存在だった。同期と一緒に力を合わせ、高め合っていきたい」と目を輝かせた。母の幸子さん(45)は「寮に入る前日は好物の煮込みハンバーグを作って見送った。寂しくなるけれど、立派な姿になって再び会えるのを楽しみにしている」と話していた。