安心安全を届ける 消防学校で入校式
和歌山市加太の県消防学校で9日、入校式が行われ、和歌山市消防局と、県内14の消防本部で採用された18~27歳の初任教育第48期生58人が、高い志を胸に消防士としての人生をスタートさせた。
式辞で堀田和仁校長は「自分の限界を知るということを常に心に留め、真剣に緊張感を持って訓練に臨んでほしい」と訓示。
入校生を代表して、坂本智哉さん(27)=和歌山市消防局=は「学生としての責務を深く自覚し、校則を守り勉学に専念することを固く誓います」と宣誓した。入校生らはことし9月13日までの6カ月間、寮生活を送り、消防や救助活動、各種法律の基礎知識を学んだ後、各消防本部の現場に配属される。
幼い頃、救急隊に命を救われ恩返しがしたいと消防士を志したという坂本さんは「最年長で体力的に劣ることがあるかもしれないが、必死に食らい付き乗り越えていきたい」と熱く意気込み、「県民に安心安全を届け、信頼される消防士になりたい」と話していた。