児童虐待防止に寄付 ソロプチ和歌山紀ノ川

女性の地位向上や青少年支援などに取り組む奉仕団体「国際ソロプチミスト和歌山」(嶋田一代会長)は、チャリティーコンサートを和歌山市のダイワロイネットホテル和歌山で開き、収益を児童虐待防止活動と能登半島地震への義援金として寄付した。

同団体は今期のテーマを「繋げよう! 美しい地球と耀く命を」とし、児童虐待防止の活動に取り組んでいる。

コンサートは3日に行われ、同市出身の寺下真理子さん(バイオリン)と千田和美さん(ピアノ)が共演。寺下さんは、名器ストラディバリウスを貸与され、国内外でクラシックを中心に音楽活動を展開し、地元和歌山の青少年のための演奏会にも取り組む。千田さんは関西を拠点に全国各地でソロ、室内楽、伴奏者として活動し、音楽を学ぶ学生や子どもたちの指導にも当たっている。

会場には約300人が来場し、ほぼ満席の盛況。サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」、モンティ「チャルダッシュ」などクラシックファン以外にもよく知られる名曲をはじめ、映画「シンドラーのリスト」からの音楽などが演奏され、来場者は美しい音色に聴き入り、大きな拍手を送った。

収益の贈呈先は、虐待などの理由で居場所を失った子どもに安心して暮らせる場所を提供し、子どもの生きる力を回復させる活動に取り組んでいるNPO法人「子どもセンターるーも」(和歌山市)。コンサート終了後に贈呈式が行われ、嶋田会長から目録を受け取った同NPO理事の伊藤あすみ弁護士が、あいさつで感謝を伝えた。

 

満席の聴衆が聴き入ったコンサート(国際ソロプチミスト和歌山提供)