県高野連会長に西上さん 和歌山商校長
和歌山県高校野球連盟の新会長に、和歌山商業高校校長の西上嘉人さん(58)が就任する。中村栄作さんの後任。5月24日の評議員会での承認を受けて、正式に就任となる。
西上さんは和歌山工業高校出身。日本体育大学体育学部卒。和歌山北高校の校長や県高校体育連盟の会長を務めた。
東和中学校時代には約1年間、軟式野球部に所属した。高校1年生から30歳まではウエイトリフティングに取り組み、1984年の全国高校総体では6位入賞、86年の全日本ジュニア選手権で準優勝、88年に全日本インカレ団体で優勝を果たしている。94年から2008年までは和歌山東高校、09年から12年までは和歌山工業高校でウエイトリフティング部の監督を務め、12年ロンドン五輪8位の嶋本麻美さんら多数の優秀選手を輩出した。
12日に和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で記者発表が行われ、西上さんは「(選手が)野球を通じて心身ともに成長でき、一生の思い出になるようにさらに環境を整えていきたい」とあいさつ。選手には、「練習で切磋琢磨(せっさたくま)して心身ともに成長し、日々の取り組みや頑張りの気持ちを社会でも生かしてほしい」と述べた。
ウエイトリフティングの指導者として、休養日の設定などを通した選手に負担を残さない取り組みに重点を置いたことも説明。「(高野連でも)経験を生かしていきたい」と話した。
県高校野球の課題としては、けがや熱中症を挙げ、「関係者と話しながら選手の健康管理を徹底的に行っていきたい」と意気込んだ。