和歌山市の2人準V 全日本マスターズレスリング
東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれた「第23回全日本マスターズレスリング選手権大会」で、和歌山市の2人が各階級で準優勝を果たした。
大会は、主に学生時代の経験者が戦うマスターズの部と社会人から競技を始めた選手が出場するフレッシュマンズの部において、年齢や体重別の階級で実施。県内から4人が出場した。
和歌山市直川の國友達矢選手(37)は、4人が出場したマスターズの部、35~40歳・100㌔級で準優勝を果たした。準決勝となった初戦では、相手の体勢を崩して後ろに回りこみ2点を取るなど3―1で勝利。「全国の舞台で勝ててうれしい。自分もまだ戦えると安心した」と笑顔だった。決勝では階級の全国上位選手に完敗するも、「次は1点を取れるように頑張る」と意気込んでいる。
國友選手は高校1年から大学4年まで競技を経験し引退。昨年1月、競技に取り組む小学生の3人の子どもに感化されて再開し、以降は週に3回程度の練習に励み、約40㌔の減量にも成功した。
同市和田の仲政俊選手(36)は、フレッシュマンズの部、30~45歳・62㌔級で準優勝。同階級には10人が出場。2勝して迎えた準決勝では、東京都の強豪チームに所属する相手の両肩を1秒以上マットにつけてフォール勝ちを収めた。
競技を始めて約1年半での価値ある結果に、「いろんな人のアドバイスを聞いて練習してきた成果が実った」と振り返った。
仲選手はタックルや相手の崩し方などの基本動作を覚え、常に「基本に忠実」を心がけてきた。決勝では敗れたが、「筋力、技術力ともに向上させる必要があると感じた。次こそは優勝したい」と話している。
田辺市からは松根圭希選手(33)がフレッシュマンズの部、30~45歳・70㌔級に出場。準々決勝と準決勝ではフォール勝ちを収め、準優勝だった。
和歌山市井戸の大森章平選手(41)は社会人から競技を始めたが、今回はマスターズの部(41~45歳・62㌔級)に初挑戦。初戦で敗れるも、「来年こそはマスターズの部で1勝したい。技術面を向上させる」と意気込みを語った。