賃上げの持続等訴え 連合和歌山メーデー
連合和歌山(山本龍一会長)主催の第95回メーデー県中央集会が27日、和歌山市の和歌山城砂の丸広場で開かれた。デモ行進に約500人、式典には約1000人が参加し、持続的な賃上げの実現や働きやすい職場環境づくり、ジェンダー平等などを目指して士気を高めた。
実行委員長を務めた山本会長はあいさつで、ことしの春闘の平均賃上げ率について、全国が5・2%、和歌山が4・66%の高水準となったことを紹介。一方で、中小規模の組合の賃上げ率とは格差があることなどにもふれ、全ての労働者の賃上げを確保する環境整備に、引き続き取り組むと述べた。
メーデー宣言では、賃上げの波及の他、能登半島地震の被災地・被災者に寄り添った支援活動、世界平和の実現に向けた行動、働く者・生活者の立場に立った政治勢力の結集・拡大を目指すことなどを盛り込み、「連帯の力で、平和と人権が尊重され、誰もが安心して暮らすことのできる社会を、そして一日も早い被災地の復旧・復興を実現しよう」と呼びかけた。
式典には、岸本周平知事、尾花正啓和歌山市長、神出政巳海南市長をはじめ自治体や政党関係者、連合和歌山が支援する地方議員らが来賓として出席した。
会場では、食料品や日用品などの寄付を受け付け、必要としている人に届ける「フードドライブ」の取り組みが初めて行われた他、模擬店やイベントなどのブースが並んだ。