「ゴミ拾い王決定戦」 和歌山高校で
ゲーム感覚で楽しく地域をきれいにしようと、和歌山市新庄の県立和歌山高校で26日、クラス対抗の「ゴミ拾い王決定戦」が開かれ、2年生の6クラス約150人が参加した。
制限時間内にどれだけ多くのごみを集められるかが勝負。学校周辺を六つのコースに分け、くじ引きで清掃する場所を決定。生徒らは軍手をはめ、缶や瓶、ペットボトルなどを拾い集めた。
コロナ禍で行事ができず、地域との交流も少なくなった生徒たちに、クラスの親睦を深め、地域を知ってほしいと企画した初めての取り組み。日頃、住民らが掃除していることもあり、落ちているごみが少ないコースでは、雑草を抜き、道路をすっきりとさせた。制限時間は25分。「もっと時間ないん?」といっぱいになったごみ袋を手に駆け戻ってくる生徒もいた。
結果はごみの総重量ではなく、生ごみ、プラスチック、瓶、缶、ペットボトル、たばこの吸い殻部門に分け、それぞれ多かったクラスに賞が与えられ、記念品としてお菓子が贈られた。
たばこの吸い殻部門優勝クラスの有嶋心菜さん(16)は「田んぼなど、水がある所に吸い殻が多く落ちていた。クラス替えをしたばかりで話したことのない子もいたけど、みんなと仲良くなって協力できて楽しかった」と話し、生ごみ部門優勝クラスの西本莉緒さん(16)は「電柱の周りに生えている草を根こそぎ抜いた。まちがきれいにになったら心が爽やかになった」とにっこり。
久保篤史教諭(49)は「みんな思った以上に積極的で楽しそうだった。今後も地域の人と交流し、まちを知ってもらうためにこのイベントは継続していきたい」と話していた。