新1、2区は原則公募 時期衆院選で自民県連
自民党和歌山県連は4日、和歌山市内のホテルで代表役員会を開き、次期衆院選の新和歌山1区、2区の候補者選定を原則、公募で行うことを確認した。ただし、県連内から推薦があった場合は、5月中に開く予定の拡大役員会に諮るとし、公募をしない可能性もある。
代表役員会には石田真敏衆院議員と鶴保庸介参院議員の国会議員2人、県議、和歌山市議らが出席し、県連会長の二階俊博元党幹事長は体調不良で欠席。終了後、県連幹事長の山下直也県議が記者団に役員会で決まった方針を説明した。
新1区は鶴保氏が予定候補者に決まっていたが、県議有志や県町村会からのくら替え見送りの要請を受け、4月28日に出馬断念を表明。代表役員会で鶴保氏本人が報告し、了承された。県連はこれを受け、党本部に鶴保氏の予定候補取り下げを申請する。
新2区では、立候補を予定していた二階氏が、党派閥の裏金問題を巡って不出馬を表明したことを受け、二階氏の三男で公設第一秘書の伸康氏(46)に対し、県町村会や県連の県議有志をはじめ20以上の団体が相次いで出馬を要請。本人も前向きな姿勢を示しているものの、山下氏は「本人から県連に(立候補の申し出を)頂いていませんので」と述べ、県連に対して内部から推薦が出てきた際には、拡大役員会で議論するとの方針を説明した。
代表役員会ではこの他、県連の役員改選なども話題となった。近く、石田氏と鶴保氏、山下氏が東京都内で二階氏と面会し、相談した上で再度、代表役員会を開き、拡大役員会を経て6月中に県連大会を開催する。