太陽の塔と熊楠語る シネマ203トーク企画

北ぶらくり丁のミニシアター「シネマ203」(和歌山市中ノ店北ノ丁)主催のトークイベント「『太陽の塔』―和歌山から広がる小宇宙」が18日午後4時から、同市本町の書店「本町文化堂」2階で開かれる。紀州が生んだ博物学者・南方熊楠の誕生日に、希代の芸術家・岡本太郎と通じ合う世界観などを巡るトークが展開される。

シネマ203は、同市出身で元映画配給会社勤務の高水美佐さんが昨年9月にオープンさせた和歌山唯一のミニシアター。大きな映画館では上映されないアート系を中心に、高水さんが厳選した名画を、和歌山に居ながらにして楽しめる。

今月の上映作品の一つが映画『太陽の塔』(関根光才監督、2018年)。岡本太郎が1970年の大阪万博会場に制作した「太陽の塔」の謎や、岡本の芸術観に迫るドキュメンタリー作品で、今回のトークイベントには、同作に出演している南方熊楠研究者の唐澤太輔さん(哲学・文化人類学)を講師に迎える。

参加費は、シネマ203で映画を鑑賞済みの人が500円、トーク後に鑑賞する人はチケット代にプラス500円、トークのみは1000円となっている。

高水さんは「ぜひ和歌山で上映したいと思っていた。人を引きつける『太陽の塔』の不思議な魅力に迫り、見ると気持ちが晴れるような作品だと思う」と話し、映画鑑賞と併せてトークイベントへの参加を勧めている。

申し込みは本町文化堂ホームページ内のフォームから。問い合わせはシネマ203(℡090・8172・7074)。

 

映画『太陽の塔』のポスターの前で高水さん

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧