情熱の舞で心は晴天 フラメンコ春の祭典
和歌山フラメンコ協会(森久美子会長)がプロデュースする「フラメンコ春の祭典inポルトヨーロッパ」が19日、和歌山市毛見の和歌山マリーナシティであった。
スペインの春祭りを再現した「フェリア・デ・セビジャーナス」は、雨天のため会場を、例年行われている噴水広場から屋内のインターナショナルシアターに変更して実施。華やかな衣装をまとった会員約40人が情熱的な踊りで魅了し、ホールは熱気に包まれた。
同協会は2001年にマリーナシティで発足式を行って以来、同所でフラメンコの祭典を開催。海外からの観光客が増える中で、国籍や人種、性別を越えて「みんなで楽しめるポルトヨーロッパの春の風物詩に」と年々内容を充実させてきた。
会員たちは軽快な音楽に合わせて力強くステップを踏み、扇子を使いながら華麗に舞踏。来場者はテンポのよい手拍子で加わった。
鑑賞した同市に住む女性(66)は「フラメンコを見ると、わくわくした気持ちになる。外は雨ですが、心はとても晴れやかです」と笑顔だった。
この日は、同協会の会員が出演し、漆畑志乃ぶさんをゲスト舞踊手に迎えたフラメンコライブもあり、来場者はギターと唄、生演奏による迫力のあるフラメンコのステージを堪能した。