中尾安希さん 週一限定「日曜美術館」

和歌山市の洋画家・中尾安希さん(82)は、訪れる人に絵をじっくり楽しんでもらおうと、同市三の自宅兼アトリエ「あきの美術館」で、週に一日だけオープンする「日曜美術館」を6月限定で開いている。

中尾さんは退職した59歳から本格的に絵を始め、紀の川や和歌浦など、ふるさとの風景を描き続けている。

周辺では平日に建築工事が行われているため、日曜日なら静かに作品を楽しんでもらえるのではないかと企画。

アトリエには5000点を超える作品がある。絵は壁に展示している以外に、ファイルに収められ、B4サイズの絵が40枚入るファイルが約50冊あり、和歌山城、和歌浦、紀の川、花、灯台、旅行などジャンル別に分けられている。来場者は好きなファイルを手に取って開き、一つひとつの作品をゆっくり見ることができる。

また、絵を描き始めた頃のクロッキーや、裸婦、和歌山カレー事件の法廷スケッチなど普段あまり見ることはできない作品も鑑賞できる。

中尾さんのお薦めはギリシャ、スイス、イタリアなど海外旅行で描いたスケッチと、国内各地の灯台、海上保安庁の巡視船や測量船などの船、万葉集に出てくる花だという。

中尾さんは「どんな気持ちで描いたかエピソードや絵にまつわる裏話も紹介します。コーヒーも無料でお出ししますのでぜひお越しください」と呼びかけている。

23、30日の日曜日午前10時~午後5時。入館無料。問い合わせは同館(℡073・445・2756)。

作品を手に笑顔の中尾さん

作品を手に笑顔の中尾さん

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