関西初の書店無人化 WAYオークワ本社店

㈱オークワの関連会社で、関西でWAY(ウェイ)書店などを展開する㈱オー・エンターテイメント(大阪市本社)は6月15日、和歌山市北中島のWAY書店オークワ本社店を、夜間のみ無人化し、24時間営業店としてリニューアルした。書店の無人化は関西初の取り組み。同店の眞國庸介店長は「広く認知度を高めたい。書店はどこも厳しい状況なので、存続させる一つの手段」として期待を寄せている。

これまでの午前8時から午後11時までの有人営業を、夜間時間帯の午後9時~午前8時を無人化した。有人と無人のニつの時間帯があるハイブリッド運営となる。

夜間は、自動ドアに設置されたAI搭載の端末で顔認証すると自動ドアが開き、入店できる。顔認証は事前登録が不要で、端末はHOUSEI(ホウセイ)㈱のシステムを導入している。

購入時の精算はキャッシュレスのみ対応する。図書カードは使用不可。防犯にさらに力を入れるため、防犯カメラを倍増した。今のところトラブルはないという。

眞國店長によると、今まで営業していなかった午後11時から午前0時の間に売り上げが出ており、若者の来店が多いという。キャッシュレスのみでも、売り上げに影響は感じられないという。

眞國店長は「夜間は人も少なく、静かにゆっくり本を読める。時間帯を気にせず、ご来店いただきたい」と話した。

書店2階に同日、㈱オー・エンターテイメントが運営する24時間営業のフィットネスジム「セルフィットネスオークワ本社店」が7月1日のグランドオープンを控え、プレオープンした。

同敷地内にあるスーパーのオークワ本社中島店は24時間営業、書店に隣接するドトールコーヒーショップは午前8時半から午後9時までと、これまでと変わらない。

 

顔認証するAI搭載端末
顔認証するAI搭載端末