伴走型で創業を応援 日本公庫など相談会

創業を考えている人を対象に、政府系金融機関の日本政策金融公庫(日本公庫)和歌山支店国民生活事業と、民間金融機関に向け融資を保証する県信用保証協会の専門スタッフによる相談会が、5日まで開かれている。

創業前の準備段階から2者が協調し、創業相談から資金調達まで一貫してサポート。「伴走型」で創業後も支援、相談に当たり、切れ目なく応援する。

主催は同支店と同協会。昨年に始まり今回4回目で、和歌山市十二番丁の同支店で開かれている。市、県よろず支援拠点、紀陽銀行、きのくに信用金庫が共催。

初日の1日、紀の川市粉河の松本和樹さん(37)が製菓業の開業を目指し、相談に訪れた。来年の春をめどに、祖母が紀美野町で作る果物を使ったスイーツのレストランや通販での販売を予定しているという。

同支店国民生活事業融資第二課の青木静香課長代理と、同協会企業支援部経営支援課の河内環主事が担当した。青木課長代理が「場所が決まると、設備資金が明確になり、自己資金や必用な融資が分かってくる」とアドバイス。他にも月の売り上げ目標や客単価、自己資金、設備資金などについて話し合い、青木課長代理と河内主事が日本公庫と同協会の融資制度などについて説明した。松本さんは「お金に関して分からないことばかりだったが、もやもやしたものがすっきりした。計画の立て方や方向性が見えてきた」と話した。

同支店国民生活事業融資第二課の清水まどかさんは「創業に関する小さなことからお気軽にご相談いただけます。伴走型で、創業後も支援にあたるのでメリットが大きく、間口が広がる方もいます。(同協会と)連携を取りながら引き続き、支援していきます」と話した。

 

松本さん㊧の相談を受ける青木課長代理㊨と河内主事
松本さん㊧の相談を受ける青木課長代理㊨と河内主事