知事が山東省など訪問へ 友好40周年で

岸本周平和歌山県知事は21~26日、中国を訪問する。県との友好提携40周年を迎えた山東省では、県議会や民間団体と共に記念会談や祝賀会などの公式行事に出席し、四川省では成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地などを視察する予定で、アドベンチャーワールド(AW、白浜町)への雄のジャイアントパンダ貸与の要望などを関係者に伝える。

岸本知事が9日の定例会見で発表。県と山東省は1984年4月、友好提携を締結した。岸本知事の訪問は就任後初めてで、知事の公式訪問では、仁坂吉伸前知事が2019年の友好提携35周年時に訪問して以来、5年ぶりとなる。

山東省には岸本知事や鈴木太雄県議会議長、県日中友好協会などの約30人が訪問。同省幹部との記念会談、記念祝賀会への出席の他、岸本知事は山東大学で記念講義をし、同省最大のメディア大衆日報社の取材を受ける。同社と4月、両県省民の交流に資する情報発信などで協力する覚書に調印した和歌山新報社も訪問に加わる。

県は四川省とも22年1月に友好提携しており、今回は岸本知事が同省政府幹部と会談し、AW関係者と共に成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地などを訪問し、現在は雄のパンダがいないAWでの繁殖研究に向け、貸与を要望する。

岸本知事は、AWの繁殖技術は高く評価され、研究基地とは長く信頼関係を築いてきたとし、「繁殖目的で引き続きパンダをお借りすることはできると考えている」と話した。

首都・北京では、岸本知事は和歌山大学の本山貢学長、高野山大学の添田隆昭学長と共に、県と連携の覚書を交わしている清華大学を訪問し、3大学の今後の連携などについて意見交換する。

 

中国訪問の日程を説明する岸本知事