海南がサヨナラで8強 智弁は投打で圧倒

サヨナラ犠飛を放った森本(背番号4)に駆け寄る海南ナイン
サヨナラ犠飛を放った森本(背番号4)に駆け寄る海南ナイン

第106回全国高校野球選手権和歌山大会は22、23日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で3回戦計5試合があった。22日の第3試合では海南が南部に5―4でサヨナラ勝ち。23日の第1試合では智弁が和歌山南陵に7―0で7回コールド勝ちを収めた。

第11日
【第3試合・3回戦】

南部 1000030004
海南 202000001x5

〔南〕小松、植―山田〔海〕前、中山―木下▽二塁打=白石、檜皮(南)木下(海)

海南は1点を追う1回裏、四球と投犠で1死二塁として野田の左前適時打で追い付く。さらに敵失で2点目。3回、岡室と森本の連打、野田の投犠で1死二、三塁の好機をつくり、木下の三塁線を破る2点適時二塁打で追加点を挙げた。

海南は6回に同点に追い付かれ、迎えた最終回、連続四球などで1死二、三塁の好機をつくり、森本が左犠飛を放ってサヨナラ勝ち。2年連続となる8強入りを果たした。

勝負を決めた森本佑樹選手は「チャンスで回ってきたので初球から狙った」と笑顔だった。前風旗主将は田辺との準々決勝に向け「自分たちの野球で粘り強く戦いたい」と力強く話した。

【第1試合】
近大新宮6―1高野山

【第2試合】
田辺9―8新宮・新翔(10回タイブレーク)


5回裏、福元の適時打で山田が本塁に生還する(智弁)
5回裏、福元の適時打で山田が本塁に生還する(智弁)

第12日
【第1試合・3回戦】

和歌山南陵 00000000
智弁 020050x7
(7回コールド)

〔和〕松下―渡邊〔智〕渡邉、宮口―上田▽本塁打=上田(智)▽二塁打=松本、藤田、松嶋、花田(智)

智弁は2回裏、2死一塁で松本が左越に適時二塁打を放ち、遊撃手の本塁への悪送球の間に松本もかえって2点を先制する。5回には、福元の適時打で1点を追加し、さらに1死二、三塁の好機で花田が左越に2点適時二塁打。その後、上田には2点本塁打が飛び出してリードを7点に広げた。

投げては、エースの渡邉が要所でギアを上げて6回被安打6ながら無失点と粘投。7回を宮口が三人で封じ、智弁が2試合連続の7回コールド勝ちを決めた。

高校通算初本塁打を放った上田潤一郎選手は「タイムリーを打とうと思ったが入り、ただただうれしかった」と笑顔。渡邉颯人投手は次戦以降に向け、「相手がどこであろうとしっかりと準備をして良い投球をしたい」と意気込んでいた。

【第2試合】
日高5―1日高中津