夏休みも待機児童ゼロ 和市の若竹学級
和歌山市は25日、市立小学校の学童保育「若竹学級」の待機児童数が、利用が最も多い夏休み期間(7月22日~8月24日)もゼロを達成したと発表した。2024年度当初から、従来の専用教室での実施に加え、図書室などの特別教室を「タイムシェア(一時利用)」する受け入れ拡充策を開始したことが功を奏した。
市青少年課によると、保護者の共働きの増加などによって若竹学級の利用申請は増加。住宅開発が進んでいる地域の学校での増加など、ニーズの偏在もある。夏休み期間は授業がないため、午前8時~午後6時半(平日)に利用時間を延長した上で、利用料金は月額4000円で通常の月から据え置きとしており、利用者はピークとなる。
8月の利用をみると、昨年は希望者3927人に対し利用できたのは3702人で、225人の待機児童があったが、ことしは希望者が4012人に増えた上で、全員の利用が決まっている。
タイムシェアの実施校は、年度当初の9校9教室が7月には11校12教室に増え、8月は14校15教室となっている。
尾花正啓市長は25日の定例記者会見で「待機児童対策は、少子化対策や子育て支援で非常に大事な政策だ。今回、小学校に入ってからの待機児童がゼロになったことは大きく、特に夏休みの大変さが解消された。今後も待機児童ゼロを継続することが非常に大事だと思っている」と話した。