世界遺産保全へ寄付 KDDIが県協議会に
通信大手のKDDI㈱は7日、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の保全と活用を目的に、和歌山県世界遺産協議会(会長=岸本周平知事)に寄付を行った。
同社は、社員による社会貢献活動に対し、積み立てられたポイントを金額に換算し、社員が推薦する慈善団体などに寄付する「+αプロジェクト」に2008年から取り組み、今回もその一環。同協議会への寄付は11回目となった。
寄付金の贈呈式は県庁副知事室で行われ、同社の江口高介関西総支社長が下宏副知事に目録を手渡し、下副知事は感謝状を贈った。
同社は熊野古道を保全する「道普請」や清掃活動にも10年から継続して参加し、関西地区の社員とその家族らが活動している。
江口関西総支社長は「世界遺産を自分たちの手で直す取り組みは和歌山でしかできず、社員にも非常に人気が高い。道普請後のきれいになった古道を見ると達成感は大きい」と述べ、今後も活動への参加と寄付を継続する方針を伝えた。
下副知事は「長く継続して取り組んでいただき、ありがたい。寄付は案内板の設置や子どもたちへの世界遺産の啓発など、いろいろと活用させていただいている」と感謝した。