田中さんが全国入選 中学生水の作文コンク

賞状を手にする(前列左2人目から)田口さん、田中さん、南村さん
賞状を手にする(前列左2人目から)田口さん、田中さん、南村さん

国土交通省などが主催する「第46回全日本中学生水の作文コンクール」の結果が決まった。和歌山県審査で優秀賞に選ばれた田中伸乃丞さん(大塔2年)、田口怜愛さん(向陽2年)、南村安紀さん(同)の3人が全国審査に進み、田中さんが入選した。6日、県庁で表彰式が行われた。

生命を育み、人間の生活や産業などに必要不可欠な水資源の貴重さや有限性、水環境の重要性について理解と関心を高めることを目的とするコンクール。今回は県内13校から759編の応募があり、県審査では優秀賞3人と入選5人、佳作10人が選ばれた。

田中さんの作品は、幼い頃から親しんできた身近な水辺について、小学校の修学旅行で他府県に行ったことをきっかけに、その魅力の素晴らしさに気付いたこと、中学校で水辺の保全プロジェクトに取り組んでいることなどをつづった。

田口さんは、那智の滝の美しく雄大な水の景色に圧倒されたことから、有限である水を汚さず、守る取り組みの大切さに気付いたことを、南村さんは、人工ダムによる環境破壊の課題を取り上げ、雨水を蓄える働きを備えた森林「緑のダム」をつくるための森林保全活動について考察をまとめた。

表彰式では、赤坂武彦県地域振興部長が優秀賞の3人に賞状と記念品を手渡し、「普段何気なく接している『水』について立ち止まって考え、自分の意見をしっかりと述べていることが素晴らしかった」とたたえた。


県審査の入選、佳作は次の皆さん。

【入選】大久保葵生(隅田2年)▽阪口こころ(向陽2年)▽髙岡那々星(同)▽藤田時(同)▽山田美羽(同)

【佳作】合川芽依(田辺3年)▽井本絢音(向陽2年)▽加藤千愛(田辺3年)▽河本乃空(向陽2年)▽久堀優衣(同)▽白倉悠成(同)▽田中花佳(同)▽玉置凛音(同)▽正木寿佳(田辺3年)▽湯川あづ(同)