現職の中芝氏が8選へ出馬表明 岩出市長選

出馬を表明する中芝氏
出馬を表明する中芝氏

岩出市の中芝正幸市長(81)は8月30日、任期満了に伴う市長選(9月22日告示、29日投開票)に、無所属での立候補を表明した。旧岩出町長時代を含め、通算8選を目指す。

市長選まで1カ月を切る中、出馬表明は中芝氏が初めて。中芝氏も今期限りで退任する意向だったが、他に名乗りを上げる人がいないことなどから、「出馬せざるを得なかった。ただ、やる限りはちゃんとやる。きっちりやる」と述べた。

市役所で開いた記者会見で中芝氏は、今期の4年間について、パークゴルフ場の新設や水道料金の減額をはじめ、高齢者向けの政策を進めたことなどを成果とした。

続投を目指す理由の一つに、県内で数少ない人口増加地域だった市が2023年に減少に転じ、対策の必要性を感じたことを挙げた一方、今後の政策については「今の延長をやるしか仕方がない」と述べ、上下水道やクリーンセンターの整備などを継続して進める方針。新たな取り組みは「まだあまり考えていない。今でいっぱい」と話した。

後継者を指名できなかったから出馬を決めたのか、との質問には、「現職がやめる時に次の人間を指名するということはしてはいけない。出たい人が出ると言えばいい」と答えた。

市長選では自民、立憲民主、公明、国民民主の各党に推薦を求める見込み。

中芝氏は旧岩出町出身。関西学院大学商学部卒。水間鉄道で勤務した後、町議を経て1996年に町長に就任した。3期目途中の2006年に単独市制への移行により市長となり、08年から市長選には連続4回当選。現在、町長時代を含め7回連続で当選している。