自民を内部から変える 衆院1区山本氏が決意
次期衆院選の新和歌山1区に自民党県連が公募で擁立を決めた和歌山市議の山本大地氏(33)は2日、県連で記者会見し、「政治と金の問題で政治不信が広がる中、少しでも自民党の内部から変えていけるのではないかと思い、公募に申し込んだ。国民の目線に寄り添い、声を聞いて政治を行っていくことをしっかり有権者に訴え、選挙を戦っていきたい」と決意を述べた。
県連は当初、新1区に鶴保庸介参院議員のくら替え出馬を決めていたが、派閥の裏金問題による情勢の変化で断念し、候補者を公募。8月26日に山本氏の擁立を決めた。
山本氏は会見で、有権者に最も訴えたい点は「クリーンな政治」とした上で、選挙区となる和歌山市、紀の川市、岩出市の経済活性化に取り組むとし、企業のスタートアップ支援体制の充実、農業でのかせげるビジネスモデルの確立などを政策に挙げた。
和歌山市議をいつまで続けるかについては、9月市議会が終了するころに判断したいとした。
会見に同席した石田真敏県連会長は、山本氏の公認を急ぐよう党本部に働き掛けているとし、「長年、自民が議席を得ることができなかった選挙区。若さと情熱をもって何とか議席を獲得できるよう、総力を挙げて戦いに臨みたい」と話した。
山本氏は和歌山市出身で、幼稚園、小学生時代は岩出市で暮らした。県立向陽高校、関西大学法学部卒。銀行員や国会議員公設秘書を経て2022年8月の和歌山市議補選で初当選し、現在2期目。
新1区には山本氏の他、現1区選出で日本維新の会の林佑美氏(43)、参政党新人で食品販売店経営の林元将崇氏(26)、共産党新人で元和歌山市議の井本有一氏(58)、立憲民主党新人でコンサルティング会社経営の村上賀厚氏(65)が立候補を予定している。