ジストで水泳授業 プール老朽化で民間委託

インストラクターから指導を受ける生徒たち
インストラクターから指導を受ける生徒たち

和歌山松江北の河西中学校(尾前真一校長)の3年生129人は3日、同市中野のジストスポーツクラブで、インストラクターから着衣水泳と泳ぎ方の指導を受けた。同校では2022年まで教員が校内のプールで授業を行ってきたが、建設から43年たったプールは老朽化で水漏れし使用できなくなったため、昨年から水泳の授業を同クラブに委託している。

この日、生徒たちは、それぞれのレベルに応じた7チームに分かれ、インストラクターから水難事故を想定した着衣水泳と、泳ぎ方の基礎を学んだ。

児玉利樹教頭は「プロの指導者から泳ぎ方をしっかり教えてもらえる大事な機会になっている」と授業を見守った。

全国の多くの小中学校のプールは老朽化や高額な修繕費用、水質チェックなど管理面での教員の負担増、猛暑や豪雨などの気候変動で授業ができない日が増えるなど多くの課題を抱え、学校のプールを使用せず、校外の施設を活用するケースが増えているという。

施設管理経験と水泳指導・運営のノウハウがあるジストスポーツクラブ和歌山では、2000年から市内の幼稚園の水泳授業を受託。今後も需要があるとしている。

ジスト事業部スポーツクラブ部門マネージャーの大谷学さんは「プロによる専門的な指導で、地域の子どもに貢献していきたい」と話していた。