全国上位者が知事訪問 高校総体・文科系で

高校総体で3位以上の生徒ら
高校総体で3位以上の生徒ら

全国高校総合体育大会と高校文化系クラブなどの全国大会で上位入賞した和歌山県内の中・高校生が2日、県庁を訪れ、正庁で岸本周平知事や鈴木太雄県議会議長、宮﨑泉県教育長らに活躍を報告した。

総体3位以上の選手18人と文化系大会で上位入賞の50人が順に訪問した。

海南高校陸上部の前山奏選手(17)は、66人が出場した男子やり投げの決勝で自己ベストを2㍍以上更新する65㍍83を投げ、県勢で40年ぶりの優勝を果たした。「感無量。調子が良く、65㍍は投げられる自信があった」と話した。

相撲で63年ぶり6回目の団体戦優勝を果たした和歌山商業高校のメンバー、個人戦で大会史上9人目の連覇を成し遂げた同校の西出大毅選手(18)も訪問。

同部の山本十蔵選手(18)は、優勝が決まった瞬間の気持ちを司会者に聞かれ、「努力が報われ、今まで支えてくれた先生方や保護者の方に感謝の気持ちがあふれてきた」と話した。

西出選手は選手を代表し、「今後も鍛錬を怠ることなく、感謝の気持ちを忘れずに頑張っていく」と決意を述べた。

岸本知事は「皆さんおめでとう。優勝した人はおごることなく、さらに上を目指して精進していただきたい。惜しくも優勝できなかった皆さんは、残りの大会、これから先でこの悔しさをぶつけていただければと思う」と激励した。

文化系では、向陽高校合唱部や桐蔭高校書道部、那賀高校情報部の生徒らが出席した。

向陽中学・高校合唱部は、42団体出場した第17回声楽アンサンブルコンテスト全国大会・高校部門で4位に入り、県勢初の金賞を獲得した。大木理央部長(17)は「うれしくて涙が出た。高い目標に向けてたくさん練習した」と喜びを話した。

文化系大会で上位入賞した生徒ら
文化系大会で上位入賞した生徒ら

本紙エリアの中で上位入賞した生徒は次の皆さん。

【相撲】《和歌山商業高校》個人戦1位=西出大毅▽団体戦1位=西出大毅、中西海心、山本十蔵、花田龍信、小林優太、三崎裕生、濵本大河
【陸上】《海南高校》男子やり投げ1位=前山奏
【ローイング】《和歌山北高校》女子ダブルスカル2位=谷口悠夏、吉村美紅
【レスリング】《和歌山北高校》男子125㌔級3位=松本晃大
【ウエイトリフティング】《和歌山工業高校》女子76㌔級スナッチ3位=坂本桃果
【第29回全日本高校・大学生書道展】《桐蔭高校》個人書道展大賞、団体優秀校3位=馬場菜水、舩井心▽団体優秀校3位=岩本理瑚、中井和花
【第十四回ひむかの国こども落語全国大会】《桐蔭高校》中・高校生の部最優秀賞=小阪はやの
【第17回声楽アンサンブルコンテスト全国大会】《向陽中学・高校》高等学校部門金賞=大木理央、表彩心、平岩笑花、上野千優、橋本那木瑳、井本光音、境菜月、福田純伶、坂下日瑚、村林凛音、井本絢音、松本夕槻、三田村小珠
【第38回全国パソコン技能競技大会】《那賀高校》日本語ワープロ競技団体2位、個人3位=清水煌、金谷僚誠▽団体2位=田中映葵、岡本美紅、田中寛大、吉村由起、樫葉陽人、葉唯悧、金谷翔稀、中下瑛梨
【第30回全国特別支援学校文化祭】《和歌山ろう学校》造形・美術部門全国聾学校長会長賞=早瀬戸航