智弁が投打で圧倒V 高校野球の新人戦

4連覇した智弁
4連覇した智弁

和歌山県下高校野球新人戦は田辺市の田辺スポーツパーク野球場で7日に準決勝、8日に決勝があった。昨年と同カードになった決勝では智弁が和歌山東を13―0と投打で圧倒し、4年連続11回目の優勝を果たした。

◇決勝

和歌山東
智弁 ×13

〔和〕八木、川井―田﨑〔智〕田中、奥―山田凜▽三塁打=田中、荒井(智)▽二塁打=荒井、黒川、山下、井戸本、山田希(智)

◇準決勝

紀央館
和歌山東 ×

〔紀〕片山皓、上山―垣森〔和〕西岡、中西―田﨑▽本塁打=田中(和)▽二塁打=八木(和)

智弁 14
初芝橋本

(7回コールド)
〔智〕田中、和気、宮口―山田凜〔初〕頼久、増田、奥野―下西▽三塁打=荒井(智)木下(初)▽二塁打=荒井2、山下、藤田(智)

決勝戦、智弁が序盤から主導権を握った。初回に1点を先制した智弁は2回、田中と大谷の連続適時打など打者11人6安打5得点の猛攻で点差を広げる。4回には押し出し四球で7点目。先発の田中は4回までを毎回三者凡退でしのいだ。

反撃したい和歌山東は5回、八木がチーム初安打を放つも盗塁死。6回には四球と連打で無死満塁の好機をつくるもつながりを欠いた。

智弁は6回にも適時打と犠飛で2点を追加し、8回には1死満塁から代打井戸本が走者一掃の適時二塁打を放つなど計4得点。試合を通して智弁が17安打13得点と破壊力をみせた。投げては田中と奥の継投で和歌山東打線を零封。投打のかみ合った智弁が頂点に立った。

智弁の山田希翔(まれと)主将(17)は大会を通して投手が好投し、得点を重ねられたのも良かったと言い、「秋季大会も目の前の一戦を勝ち切る。来年は甲子園で1勝を積み重ね、日本一を取りたい」と意気込んでいた。

中谷仁監督は「チームの門出としては良いスタートを切れた」と話した。

両校に紀央館と初芝橋本を含めた新人戦4強校は秋季近畿大会県1次予選が免除となり、28日に開幕する2次予選から出場する。