県信用保証協会が相談会 中小企業者を対象に

8月に開かれた経営相談会(県信用保証協会提供)
8月に開かれた経営相談会(県信用保証協会提供)

和歌山県信用保証協会(和歌山市十二番丁、細川一也理事長)は、地域の金融機関(紀陽銀行、きのくに信用金庫、南都銀行、池田泉州銀行、三十三銀行、新宮信用金庫)と連携し、中小企業者の経営改善支援を目的とした「経営相談会」を開催している。

相談会は2013年度から開かれており、中小企業診断士、税理士、公認会計士らの専門家から、経営診断や経営課題に対するアドバイスを受けることができる。20年度は6回開かれ、22企業が参加。23年度には29回と大幅に拡充し、89企業が参加した。本年度は伴走支援型特別保証制度が6月に終了したことを受け、120の企業の参加と計30回の開催を予定している。

金融機関からの評判も良く、本年度は8月までに18回開かれ、参加企業からは「経営課題の指摘に加え、今後のアドバイスもあり、非常に参考になった」などと好評の声が上がっており、アンケートでも94・6%が「満足」と答えているという。

企業支援部経営支援課の間渕康喜課長は「新型コロナの5類移行から1年が経過し、日常生活はコロナ前の姿を取り戻しつつある一方、コロナ禍による経営状況の悪化から抜け出せない中小企業者が多数存在しており、資金繰り支援にとどまらない一歩先を見据えた早期の改善、再生支援が必要。近畿圏の保証協会でも、金融機関と連携した相談会をこれほど密に開催しているのは当協会だけ。今後も拡充に努めたい」と話している。

経営相談会は連携する金融機関で個別に行われる(1企業当たり80分間)。

問い合わせなどは同協会企業支援部経営支援課(℡073・433・9704)。