U―11サッカー全国V グランディールFC
和歌山県の紀の川市に本拠地を置く小学生サッカーチーム「グランディールFC」は第10回JCカップU―11少年少女サッカー全国大会で初出場にして初優勝を成し遂げた。大会への県内チームの出場、優勝ともに初の快挙となった。18~21日に愛知県で開かれるアジアパシフィック大会に出場する。
那賀予選、県予選、2府4県の代表6チームによる近畿地区大会を勝ち抜き、9月上旬に大阪府のJ―GREEN堺であった全国大会に出場した。全国大会には各地区予選を勝ち抜いたチームなど12チームが出場した。
グランディールFCは4、5年生の16人で挑み、予選リーグ2戦、決勝トーナメント2戦で計19得点無失点と圧倒した。決勝ではジェス新潟東SC(新潟)を4―0で下して頂点に立った。紀の川市粉河出身の元Jリーガー羽畑公貴監督(41)が重点的に指導してきた、積極的にボールを保持し選手全員が常に得点を意識する攻撃的なサッカーを大会を通して発揮した。
中でも輝きをみせたのが全試合を1トップで出場したFW大林優斗選手(11)。「常に焦らず点を決め切ることを意識している」と言い、決勝ではハットトリック(3得点)を成し遂げてチームを優勝に導いた。
MF山本海祐選手(11)は攻守の起点として躍動した。広い視野で状況に応じたパスなどから得点機を多数演出。強く当たる守備も光った。
大林選手は「最後まで全力で頑張って優勝できてうれしい」と笑顔。「アジア大会でも点を取って優勝したい」と意気込んでいる。
このほど、選手と羽畑監督が県庁に岸本知事を訪ね、優勝を報告した。岸本知事は「アジア大会優勝も期待している」と激励。選手一人ひとりに今後の目標を尋ね、選手は「次はアジアで優勝したい」「みんなのためになれるように頑張りたい」などと意気込みを述べた。
全国大会に出場した選手は次の皆さん。
和田蒼羽、杉若柚斗、藤田泰輔、濱﨑幸太郎、小上蒼太、中村颯、川口颯大、薮下愛斗、大林優斗、山本海祐、池田統真、露峰蓮士、芝崎琥央、橋爪奏、土屋岬晴、井戸﨑のの香