華やか時代行列も 27日紀の川市で青洲まつり

昨年のフォトコンテスト最優秀賞に選ばれた「加恵と青洲」(青洲まつり実行委員会提供)
昨年のフォトコンテスト最優秀賞に選ばれた「加恵と青洲」(青洲まつり実行委員会提供)

世界で初めて全身麻酔による乳がん摘出手術に成功した和歌山県紀の川市出身の外科医「華岡青洲」の偉業を後世に伝える「~ようおこしなして~青洲まつり2024」(実行委主催)が27日午前9時半から午後4時まで、道の駅「青洲の里」(西野山)、旧名手宿本陣(名手市場)などで開かれる。

恒例の青洲時代行列や市内団体によるステージイベントなどを企画。青洲の妻である加恵の嫁入りを再現した時代行列では、市内の夫婦が青洲と加恵役を務め、総勢40人が旧名手宿本陣から青洲の里までの1・2㌔を練り歩く。ステージイベントでは市出身の女優、楠見薫さんのトークショーや市の歌手、宮本静さんの歌謡ショーもある。

子ども体験村では割り箸を使った工作や知恵の輪などのゲームを体験できる。市内食材を使った健康食を販売する「青洲うまいもん横丁」、各種団体による語り部、読み語り、演劇の上映なども企画されている。

時代行列を撮影したフォトコンテストも開催。最優秀賞1点には賞金1万円と副賞、優秀賞2点には賞金5000円と副賞が贈られる。応募用紙に必要事項を記入し、11月22日まで(当日消印有効)に実行委事務局に郵送(〒649―6492,同市西大井338、紀の川市役所本庁舎4階)すること。応募用紙は会場や市農林商工部観光振興課などで入手できる。

青洲は20年の年月と情熱を懸けて麻酔薬「通仙散」を開発。1804年に摘出手術を成功させ、ことしは220周年を迎える。

小雨決行、荒天中止。開催の有無は当日午前6時に決定する。問い合わせは市農林商工部観光振興課(℡0736・77・2511)。