防災や事故防止で 紀の川市と2社が協定

協定書を手に(左から)小林支店長、岸本市長、西川社長
協定書を手に(左から)小林支店長、岸本市長、西川社長

紀の川市、あいおいニッセイ同和損害保険㈱(東京都渋谷区、新納啓介代表取締役社長)、トヨタカローラ和歌山㈱(和歌山市和歌浦東、西川直人代表取締役社長)は24日、交通事故防止や防災力強化、地方創生などを目的とした包括連携協定を締結した。官民連携で安全安心な市民生活の実現に取り組む。

ことし1月に、あいおいニッセイ同和損保が市に地域の発展や活性化に寄与したい旨を打診し、モビリティ部門を取り扱うトヨタカローラ和歌山を交えて協定締結に至った。

本年度は交通事故の防止と防災力の強化に重点的に取り組むとしている。市が11月10日に市民体育館(花野)で開く防災訓練に両社が参加し、災害時に非常用電源として活躍する給電車の展示と実演などをする。

高齢市民向け交通教室では自動ブレーキの体験なども行う。今後は災害発生時の対応や小学生防災教室などに共同で取り組む予定であり、あいおいニッセイ同和損保所属の障害者スポーツ選手によるセミナーなども計画している。

この日、市役所で行われた締結式では、あいおいニッセイ同和損保和歌山支店の小林宏一支店長(56)、西川社長(66)、岸本健市長が協定書に署名した。

小林支店長は「県内では7自治体目の協定締結となる。交通事故の防止や自然災害に対する防災、減災で紀の川市の安全で健やかなまちづくりに貢献していきたい」と話した。

西川社長は「地域の皆さまに車を通じて貢献したいという思いがある。地域課題に取り組み、紀の川市の地域の発展に貢献できればと思う」と述べた。

岸本市長は「行政だけで社会課題の解決を図ることが困難な状況になってきている。3者が連携することで安全安心に暮らせるまちづくりの推進を図り、市民サービスの向上につながることと期待している」と呼びかけた。