物価高対策など 和歌山商議所が市政に要望

要望書を手に尾花市長㊧と松岡副会頭
要望書を手に尾花市長㊧と松岡副会頭

和歌山市の2025年度予算編成を前に、和歌山商工会議所(竹田純久会頭)は25日、市政に関する要望書を尾花正啓市長に提出した。松岡靖之副会頭、同商議所の産業別13部会、女性会の代表らが市役所を訪れ、意見交換も行った。

要望書では、全部会共通の項目として、物価高騰や人件費上昇に伴うコスト負担増、人手不足に対応するため、利益を確保できる実効性の高い支援、円滑な価格転嫁の支援策などを要望。さらに、同商議所庁舎(同市西汀丁)の建て替えを早期に実現するための支援を求めた。

同庁舎は1969年11月の竣工から55年が経過し、耐震診断により震度6以上で崩壊の危険があるとの結果が出ている。同商議所は、市が再開発事業を進める友田町三丁目への移転を中心に検討中。市所有である現庁舎の土地の将来的な扱いをはじめ、市に引き続きの支援、協力を要請した。

松岡副会頭は尾花市長に要望書を手渡し、「中小企業・小規模事業者が地域経済の好循環を生み出す原動力となるよう、引き続き、支援と協力をお願いしたい」とあいさつ。尾花市長は多岐にわたる要望、提案に感謝し、市がより働きたいまち、住みたいまちとなるよう、今後も同商議所と協力して施策を進めていく考えを示した。