山本さん大接戦で初当選 衆院選和歌山1区
第50回衆院選は27日に投票、即日開票され、和歌山1区は自民党新人の山本大地さん(33)が初当選。日本維新の会前職の林佑美さん(43)が比例で復活当選を果たした。和歌山2区は無所属新人で前自民参院幹事長の世耕弘成さん(61)が衆院では初めての当選を果たした。区割り変更により県内小選挙区が3から2に減る中、自民は2005年以来となる県都の議席を獲得した。県全体の投票率は前回より1・37㌽低い、56・87%だった。
全国的に最大の争点となった自民派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題により、1区でも自民への逆風が吹き、維新も前兵庫県知事のパワハラ疑惑や党所属議員の相次ぐ不祥事などへの批判を強く受けた。
激しく競り合った山本さんと林さんは、ともに苦しい戦いとなったが、党の組織力を生かし、候補に決まってから2カ月で支持を広げた山本さんが接戦を制した。
野党の選挙協力が前回より後退し、政権や維新への批判票は分散。立憲民主党新人の村上賀厚さん(65)、共産党新人井本有一さん(58)、参政党新人の林元将崇さん(26)はいずれも党支持層以外への広がりを欠き、独自の戦いを展開した心の党新人の正司武さん(73)も及ばなかった。