選挙区減に改めて反対 衆院選結果受け知事
27日の衆院選の結果について岸本周平和歌山県知事は29日の定例記者会見で、県内の小選挙区が3から2に減ったことに、「地方の有権者の声が届きにくくなる」として改めて反対の立場を示し、「ただ結果として、比例区を含めて和歌山から出る国会議員の数は変わらなかったので、一応の安堵をしている」と述べた。
衆議院の選挙区割りは今回、東京で5議席増の一方、和歌山など地方で減少する「10増10減」が行われた。岸本知事は選挙区の決定について、人口だけでなく、「面積や地形とかトータルで決めてもらった方がいい」との考えを示した。
県内の選挙結果に対しては「個別の選挙結果について特にコメントする立場にない」とした上で、和歌山2区について、「これまで政界で重きをなしてこられた二階俊博前代議士が引退したが、県の要請行動について、ご協力等は引き続きお願いしていきたい」と話した。
自民を離党し、2区で自民公認の二階氏の三男を破って当選した世耕弘成氏については、「これまで県の要望活動、要請行動には多大な助力を頂いてきた。これは今後も変わらないと思う。与党、野党にかかわらず、政治家・世耕先生の人脈や影響力は変わらないと考えているので、県としては引き続き協力をお願いしていく」と述べた。