収益を和歌山市に寄付 和歌山YEGジュニエコ
和歌山商工会議所青年部(和歌山YEG、井手敏泰会長)が4カ月にわたり実施してきた小学生の創業体験プログラム「第2回ジュニアエコノミーカレッジ」の決算発表と納税式が10月26日、和歌山市西汀丁の和歌山商工会議所で行われた。
同市内の小学5、6年生を対象にした取り組み。児童が模擬会社を設立し、ビジネスプランの立案から仕入れ、販売、利益配分、納税、会社の解散までの一連の流れを学ぶもの。8校(八幡台、伏虎義務教育、大新、楠見、中之島、智弁、松江、藤戸台)から8チーム、40人が参加し、今月13日には、わかやま商工まつりでアクセサリーやスイーツなどを実践販売。合計約30万円の利益を出した。
児童らは行政への「納税」の体験として、利益の10%を和歌山市に寄付。模擬会社の社長を務めた8人は、尾花正啓市長に目録を手渡し、尾花市長から全員に感謝状が贈られた。
尾花市長は「しっかりと教育の環境整備などに使わせていただく」と感謝し、「この経験は皆さんが成長する上で大きな財産となると思う。それを忘れず自分の夢に向かって進んでほしい」と期待を寄せた。児童らは「お金のためでなく、人を喜ばせたいと思って頑張った」、「言い争ったこともあったけど足りないところは補い合い、協力してチームワークができ、絆が生まれた。最高の思い出になった」と話した。