個性にじむ日本画並ぶ 伯玄会が作品展

絵を鑑賞する来場者
絵を鑑賞する来場者

和歌山市の日本画家、故稲垣伯堂氏の門下生ら32人による日本画のグループ「伯玄会」の第43回展が3日まで、同市七番丁の和歌山城ホール展示室で開かれている。

55点の展示作品の中には、手でもみほぐした和紙に佐賀県玄海町の棚田を描いた「夕映え」、モクレンや牡丹、浜昼顔などの植物、迫力たっぷりの「天狗」や、繊細な墨の線で描かれた「あらぎ島」「ヴェネツィア」などがある。稲垣氏の「錫杖礼行」も生け花とともに展示。

同会理事長の新田博昭さん(89)は「優しくてほっとするような絵が多いのが特徴です。一人ひとり違う個性を楽しんでいただけたら」と呼びかけ、夫が出品している海南市の打井康子さんは「皆さん時間をかけて描いておられる。個性いろいろで楽しい」と話した。

午前10時~午後5時(最終日は3時)。問い合わせは同ホール(℡073・432・1212)。