4人と1団体たたえ 和歌山市文化表彰式
和歌山市の文化向上、発展に特に功績のある個人・団体に贈られる2024年度市文化表彰の表彰式が3日、七番丁の和歌山城ホールで行われ、「文化賞」に選ばれたマリンバ奏者の新井貞子さん(79)ら受賞した4人と1団体の代表が出席し、晴れの式典で祝福を受けた。
新井さんは、和歌山市のマリンバの第一人者として精力的に活動し、1994年の世界リゾート博や「紀の国わかやま文化祭2021」での演奏、市民文化まつりへの長年にわたる参加など、市の音楽文化に多様な貢献を続けてきた。
「文化功労賞」は俳優の岡部たかしさん(52)とバイオリニストの寺西一巳さん(58)、「文化奨励賞」はユーフォニアム奏者の小寺香奈さん(47)と県腹話術協会(宮本敏企会長)が受賞した。
表彰式では受賞者それぞれの功績が紹介され、尾花正啓市長は受賞者に対し、「歩まれた道は異にすれど、日々たゆまぬ努力と研さんを重ね、わが国の文化芸術の向上と発展に尽くしてこられた。各々の道とひたむきに向き合ってこられたその姿勢と情熱に深く敬意を表する」と祝福の言葉を述べ、一人ひとりに賞状を贈り、徽章(メダル)を掛けた。丹羽直子市議会議長ら来賓も祝福した。
会場では和歌山雅楽会による祝賀演奏も行われ、雅で厳かな雰囲気に包まれる中、受賞者は喜びの表情を見せた。
受賞者を代表し、新井さんは「木の音色を楽しんでいただきたいという思いを胸に、演奏活動を続けてきた。私たちはこれからも和歌山市の文化の発信に努め、それぞれの分野で日々、研さんしていく。今後もこの賞に恥じぬよう、精進していく」とあいさつした。