福を導く白ヘビ絵馬 西脇中が射箭頭神社に奉納

絵馬の前で笑顔の3年生部員
絵馬の前で笑顔の3年生部員

和歌山市西庄の西脇中学校(田中文規校長)の美術部員が29日、来年の干支(えと)「巳」(み)にちなんだ大絵馬を射箭頭(いやと)八幡神社(同市本脇)に奉納した。

同校で約15年前から毎年行っている卒業記念の取り組み。縦160㌢、横120㌢の絵馬の中央には、大きな白いヘビ、回りにはさまざまな表情の小さなヘビが24匹描かれている。「祈・世界平和」の文字を書き添え、美術部員26人が約3カ月かけて制作した。

奉納式では部員が同神社を訪れ、橋爪祥子宮司が無病息災、世界平和を願い祝詞を奏上し、絵馬のおはらいをした。

家で3匹のヘビを飼っているという星田夏音さん(15)は「脱皮した抜け殻を貼り付け、立体感ある絵に仕上げた」と笑顔。部長の榎本菜那さん(15)は「描いた人によって表情や形の違うヘビを楽しんでほしい」と話している。

橋爪宮司は「縁起の良い白ヘビが立派に描かれている」と感謝。

奉納した絵馬は同神社の本堂横に掲げられ、1年間訪れた人を出迎える。