病室の子に贈り物を サンタ姿500人練り歩き

サンタ衣装で歩く参加者
サンタ衣装で歩く参加者

病気を理由に家族と一緒にクリスマスを過ごせない子どもたちに、サンタクロースに代わってプレゼントを届けるためのチャリティーイベント「和歌山サンタ☆ラン2024」が8日、和歌山市の和歌山城西の丸広場を中心に開かれ、サンタの衣装に身を包んだ約500人が城内を笑顔で練り歩いた。

参加費がプレゼント代に充てられ、県立医科大学付属病院、日本赤十字社和歌山医療センター、和歌山ろうさい病院、海南医療センターの計4病院にいる子どもたちにクリスマスプレゼントが贈られる。

主催は非営利型一般社団法人サンタスピリッツ(川﨑佳司代表理事)。イベントは、サンタは優しさと思いやりの象徴であるとの考えから、「和歌山を世界一サンタの多い街にしたい!」と2018年に始まった。その後、新型コロナの影響による中止もあり、ことしで4回目の開催となった。

参加者は、西の丸広場から天守閣までの往復約2㌔を歩いた他、NPO法人ハピネスキッズラボによる準備体操、チームパエリアのダンス、日本けん玉協会県支部のけん玉パフォーマンス、手話パフォーマーの強力翔(ごうりきかける)さんの手話歌などを楽しんだ。

海南市から家族で参加した高校1年生の大西心さん(16)は「和歌山城のいろいろな所を見ながら歩いて楽しかった。楽しみながら誰かの役に立てるいいイベントだなと思った」、母親の紀子さん(41)は「自分も子どもがいるからこそ、協力したいと思って参加した。子どもたちもすごく楽しんでいて良かった」と笑顔を見せた。

川﨑代表理事(63)は「闘病中の子どもたちが、自分たちの知らないところで多くの人に応援されていることを知り、元気になってほしい。そして、次はその子たちが誰かを応援するサンタになってもらいたい」と話した。