明るく豊かな一年願い 日吉神社に白ヘビの絵馬
和歌山県紀の川市東国分の日吉神社(中林※郁雄宮司)は9日、来年の干支(えと)「巳」(み)にちなんだ絵馬を拝殿に掲げた。「開運」の文字とともに柔らかな雰囲気の白ヘビが描かれた色鮮やかな絵馬が一年間、参拝者を見守る。
絵馬はアクリル絵の具で描かれ、縦60㌢、横90㌢。岩出市清水のアートスクール「Pixcy」(ピクシィ)で講師を務める白石佳菜さん(40)が毎年描いている。9年目となることしは10月上旬から描き始め、白石さんの生徒も色を塗り、12月1日に同神社に奉納した。
富、幸福、成功、未来などを表すといわれる白ヘビの目は赤で丸くし、体には縁起の良い七宝を赤色で描いている。「たくさんの人に見てもらえるようにリアルではなく、かわいらしく表現した」と言う。
「見た人に豊かな気持ちになってもらいたい」と明るいイメージの黄色を背景にし、ピンク、黄、水色の菊とピンク色の縁起の良いボタンの花を描いている。日吉神社周辺に生息する青色のアオスジアゲハや「不老長寿」とされる松や日の丸が描かれた金色の扇子なども表現し、鮮やかな色合いとなっている。
白石さんは「訪れた人にことしも一年頑張ろうと明るい気持ちになってほしい」と笑顔。中林宮司(67)は「ヘビのように再生や変化を繰り返しながら、柔軟に発展していく年になれば」と願っている。
(※郁=正しくは、有に右が邑の漢字)