西武の西口新監督が母校へ 和商生ら就任祝う
来シーズンからプロ野球・埼玉西武ライオンズの監督に就任する和歌山市出身の西口文也さん(52)が14日、母校の県立和歌山商業高校(同市砂山南)を訪れ、生徒や硬式野球部のOBらと交流した。
西口さんは同校、立正大学を経て1994年のドラフト会議でライオンズから3位指名を受け入団。2015年に現役を引退するまで同球団一筋で通算182勝を挙げるなど活躍し、MVPや沢村賞など多くのタイトルを獲得している。
母校訪問はドラフト指名を受けた94年以来30年ぶりという。西口さんは生徒に拍手で迎えられて校舎に入り、硬式野球部の赤木琉晟主将(17)ら代表生徒5人と交流。色紙やボールにサインを書いて手渡し、同部マネジャーの井上日向さんから花束を受け取った。赤木主将は「僕たちも偉大な先輩になれるように頑張っていく」と伝えた。
硬式野球部OB会の12人とも懇談し、立石年夫会長(77)は「非常に誇りに思っている。現役の選手も喜んでいる。来シーズンは厳しい戦いとなると思うが頑張ってください」と激励した。
西口さんは交流を終え、「グラウンドでやっていた練習の雰囲気や学食でカレーを食べていたな(と思い出した)」と言い、現在、選手11人の硬式野球部について「少ない中でも一人ひとりが目標を持って突き進んでいってほしいと思うし、できるならば甲子園というところを常に夢を見ながら追いかけていってほしい」と話した。