駅舎も宇宙の雰囲気に 打ち上げ会場で高校生活躍
「カイロス」2号機打ち上げの公式見学場では、2度の延期の影響でパーク・アンド・ライドによるバス輸送は行われないことになっていたが、和歌山県の串本町は独自に、繰り返し訪れてくれた来場者のために、田原海水浴場への送迎を実施した。
JR線で会場を訪れる人も多く、同海水浴場の最寄り駅、紀伊田原駅では、JR職員が誘導に当たり、人気漫画「宇宙兄弟」のコスプレをした町職員が出入り口で来場者を歓迎。駅舎も宇宙をイメージした濃紺色に塗装され、外壁にはカイロスの大型バナーを掲示し、駅到着時から雰囲気を盛り上げるのに一役買っていた。
同海水浴場の出店ブースは少なくなったものの、8店がカイロスの公式グッズや宇宙食などの関連グッズ、地元グルメなどを販売した。
一度目の延期の翌日、15日は準備が間に合わなかったという県立串本古座高校CGS(地域包括的支援)部カイロス応援隊は、18日は再び出店。串本産のしょうゆ、古座川産のユズ、部の活動で作った黒ニンニクなどを配合し、5年前に開発した特製たれ「あがらのたれ」を使った焼き鳥が人気となり、生徒たちは売り込みや焼く作業に大忙しだった。
同部1年生の杉本爽真さん(15)は「みんな〝うまい〟と言ってくれて、リピートしてくれる人も多い。めったに経験できないイベントに参加できて楽しい」、東出卓己さん(15)は「カイロスが飛んでくれて、これからどんどん打ち上がるようになり、町の外からも多くの人が来てくれて、町が活性化すればうれしい」と話していた。