県ゆかりの選手らと交流 プロ野球OBフェス
和歌山にゆかりのあるプロ野球OB選手らと子どもたちが交流する「プロ野球OBフェスティバル」(実行委主催)が21日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で開かれ、子どもたち約550人が楽しんだ。
県内の野球人口の減少を食い止めるため、和歌山出身のプロ野球OB選手ら14人が集結し開催。元阪神タイガーズの藤田平さん、元広島東洋カープの正田耕三さんらに加え、東京ヤクルトスワローズ所属の川端慎吾選手もサプライズゲストとして登場した。
イベントでは、プロ野球OBチーム「紀州オールスターズ」とマスターズ甲子園和歌山の選抜チームの交流戦があり、元ソフトバンクの中西健太さんがツーランホームランを放つと、会場からは大きな歓声が上がった。
野球教室もあり、ポジションごとに分かれて実施。中西さんは、ワンバウンドの処理や握り変え方などを指導し、「自分がされたら嫌だなと思う動きを意識することが大事」などと伝えた。
川端選手のバッティング指導では、「足を上げるときに目線がぶれないように」「顔を動かすとボールも動いて見えてしまうから顔を固定する」などと伝えた後、実際に手本を見せ、子どもたちからは「音が違う」「軸がすごい」などと声が上がった。
海南市から参加した巽ほがらか少年野球クラブの川上慶志朗さん(10)は「中西選手のホームランの球速が速くてかっこよかったしすご過ぎた。元プロから教えてもらったことを生かしてもっと上手になりたい」と笑顔。
野崎西湊若葉クラブ(和歌山市)の中村朝哉監督(30)は「すごい人たちに指導してもらっていい刺激になるし、大きな人生経験にもなる。和歌山のチームがいっぱい集まって交流にもなるし、また開催してくれるとありがたい」と話した。
参加した元プロ野球選手らは次の皆さん。
上田二朗▽藤田平▽正田耕三▽中西清起▽山崎慎太郎▽濱中治▽金森隆浩▽井上紘一▽橋本泰由▽平下晃司▽中西健太▽木本幸広▽川端友紀▽川端慎吾