競技2年目で全国3位 女子相撲の川嶋さん

競技歴2年目で全国3位になった川嶋選手
競技歴2年目で全国3位になった川嶋選手

このほど京都で行われた「第29回全日本女子相撲選手権大会」で、和歌山市の川嶋希選手(30)が一般の65㌔以上73㌔未満級で3位となった。競技歴は2年目と短いが、長年の柔道経験を生かして大舞台で活躍した。

知人から誘いを受け、「興味があったしやってみよう」と昨年7月に競技を始めた。「柔道とつながるところが多く、相手の動きを生かした攻撃をできるのが面白い」と笑顔。小学1年から現在も取り組む柔道の経験を生かした投げ技を得意とする。

初出場となった昨年の全国大会では初戦を突破したが2戦目で敗れ、「焦って技をかけようとしてしまった。もっと相手の様子をうかがえば良かった」と苦杯。以降、ぶつかり稽古などを重ね、土俵際で踏ん張れる粘り強さも身に付けた。

ことし、不戦勝で初戦を突破し迎えた準々決勝、押される展開となったが焦らなかった。土俵際で引いて突き落として勝利を挙げ、「昨年の経験を生かして冷静にやれた」と話す。

2回目の全国大会で3位と好成績を残すも寄り切りで敗れた準決勝を振り返り、「3位はうれしい気持ちもあるけれど、もう少しできた。来年は強い立ち合いを意識して、もっと有利に試合を進めたい」と意気込む。

相撲は「柔道と違ってすぐに試合が決まるので一瞬を大事にするのが面白い」。3度目の大舞台に立つ来年は「ことしよりもステップアップして一つでも多く勝ちたい」と闘志を燃やす。