慈善茶会の収益寄付 表千家同門会県支部が和市に
茶道の表千家同門会県支部(島正博支部長)は7日、和歌山市の文化振興のためにと、チャリティー茶会の収益の一部10万円を市に寄付し、市役所で贈呈式が行われた。
表千家は、四代家元・江岑宗左(こうしんそうさ)以降、代々の家元が紀州徳川家の茶頭(茶の師匠)を務めるなど、和歌山とは歴史的につながりが深い。
同支部は約30年にわたり寄付活動を継続しており、今回のチャリティー茶会は昨年12月15日に和歌山城ホールで開催した。
島支部長、鎌田えい子事務局長、芝本和己幹事の3人が市長室を訪問し、尾花正啓市長に寄付目録を手渡した。
尾花市長は表千家と和歌山の縁にふれ、「これからも和歌山で茶道の文化を普及させ、訪れる外国人にも知ってもらいたい。寄付は文化振興に大切に役立てたい」と感謝。鎌田事務局長は「和歌山には文化に関する材料がたくさんあるが、茶道を含め、知らずに過ごしていることも多い。もっと土地のことを知った上で、文化の発展に尽くしたい」と話した。