新会長に岡氏 和歌山弁護士会の25年度役員

25年度の取り組みを話す岡会長
25年度の取り組みを話す岡会長

和歌山弁護士会は21日、2025年度の会長に岡正人氏(48)を選出した。同日に和歌山市四番丁の和歌山弁護士会館で行われた会見で岡氏は「県民の権利保護のための法的サービスをより充実してまいりたい」と抱負を述べた。

岡氏は海南市(旧下津町)出身。近畿大学付属和歌山高校を卒業後、大阪大学法学部に進学。同大大学院修士課程修了。2005年に弁護士登録。同会では消費者保護委員会委員長や犯罪被害者支援委員会委員長、公害環境保全委員会委員長などを歴任している。

主な取り組みとして25年度のテーマを「連携」と定め、災害対策、消費保護、教育の各分野で行政だけでなく、公益社団法人やNPOなどと協働し、「官民問わず連携していきたい」と意気込んだ。

また、法律相談の充実を図るとし、災害時には交通網の遮断や制限などにより面会での相談が困難となることが想定されることを挙げ、法律相談場所や日程の充実を図るとともに、司法過疎地を中心とするオンラインの法律相談やADR(裁判外紛争解決手続)のオンライン運用も検討するという。

副会長には上岡美穂氏(43)、北野栄作氏(42)、小泉真一氏(49)の3氏が選ばれた。任期は26年3月31日まで。