プロ棋士と対局 わかちかで囲碁フェスタ

矢田九段㊨から熱心に学ぶ参加者
矢田九段㊨から熱心に学ぶ参加者

幅広い世代の初心者から上級者までが囲碁を楽しむ「わかやま囲碁フェスタ」が24日、和歌山市のJR和歌山駅西口地下にあるわかちか広場で開かれ、老若男女約70人が参加した。

和歌山で囲碁文化の普及発展を目指す「【19×19×19】Nineteen Cubed」が主催。大桑教育文化振興財団の文化活動への援助を受けて開催した。

県出身でプロ棋士の矢田直己九段(関西棋院所属)と西岡正織五段(日本棋院中部総本部所属)が登場し、6人相手の多面打ちや囲碁講座で参加者に指導。自由対局場や囲碁パズル、初心者入門教室などのコーナーも設置された。

矢田九段と対局した海南市の小学6年生、佐山歩さん(12)は「予想していなかった場の立ち回りや手を打たれて、とても良い勉強になった」と話し、「教えてもらったことを忘れずに上達したい」と意気込んだ。

年少で囲碁を始めて全国大会に9年連続で出場しているという和歌山市の中学3年生、久徳一喜さん(15)は「いろいろな人と対局できて良かった。囲碁をする同年代がもっと増えたらうれしい」と話した。

同団体の山本憲司さん(49)は「囲碁は子どもの脳の発達や高齢者の認知症予防などにもつながる。これを機に、歴史ある囲碁の文化に興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。