ホノルル市の「ワイキキビーチ」

前号より、日本から約6600㌔離れた常夏の島「ハワイ」を取り上げている。今週はハワイ州の州都、ホノルルにある「ワイキキビーチ」を紹介したい。
ワイキキは浜辺に沿ってホテルが建ち並び、観光客を魅了するリゾート地。約3㌔にわたり、奇麗な白砂が特徴の砂浜が「ワイキキビーチ」である。
ワイキキビーチは「コロニーサーフビーチ」「カイマナビーチ」「カピオラニビーチ」「クイーンズビーチ」「プリンス・クヒオビーチ」「ロイヤル・ハワイアンビーチ」「グレイスビーチ」「フォート・デ・ルッシービーチ」「デューク・カハナモクビーチ」の八つのビーチの総称。ホテルから直接ビーチへ行くことができるにぎやかなビーチもあれば、比較的海水浴客が少ないビーチまで、その装いはさまざまである。
かつては湿地帯でハワイ王朝の保養地として使用されていた。ビーチになったのは1920年ごろから。島内のノースショア地域やカリフォルニアのマンハッタンビーチから白砂が運ばれ、ビーチを形成していったという。湾曲した地形に白い砂浜といえば、和歌山県民にとって身近な存在であるのが「白良浜」。白浜町にある約620㍍のビーチでワイキキビーチと酷似し、ホテルが近接するリゾート地としての共通点もある。
この共通点を生かそうと、2000年に白良浜とワイキキビーチが「友好姉妹浜提携」を締結。翌年にはホノルル市を親善訪問し、03年にはホノルル市から代表団が来町するなど交流が進み、04年には白浜町とホノルル市が「友好都市提携」を締結するに至っている。
以降、親善訪問をはじめ双方が連携した催しが開かれるなど交流が活発に行われ、昨年20周年を迎えている。(次田尚弘/ホノルル)