明日からできることを 桐蔭中でエキスポキャラバン

和歌山市吹上の桐蔭中学校で、未来について考える出前授業が開かれた。3年生約80人が参加し、大阪・関西万博のパビリオンに出展する企業の職員を講師に迎え、CO2削減など社会課題解決のためにできることを話し合った。
万博の機運を高めてもらいたいと、内閣官房国際博覧会推進本部事務局が全国の小学校、中学校、高校などで行う「EXPOスクールキャラバン」の一環。万博開始までに県内5校で実施され、同校は3校目となる。
㈱神戸製鋼所の社員2人が、同社を含む12社などで出展するパビリオン「未来の都市」の外観や展示内容を紹介し、会社の事業内容やCO2削減のための取り組みを説明した。
同社はアルミニウムを生産しており、国内でのアルミ缶のリサイクル率が97・5%(2023年度)、新規生産よりも再生する方が、電力エネルギーが97%削減できてCO2削減になることを紹介した。
「10年後を想像して、明日からできることを考える」というテーマで、環境問題から生活習慣まで広く考えるグループワークがあった。「早寝早起きをすると睡眠の質も良くなり節電になる」「車移動よりも電車移動」「ゲームやスマホのルールを決めて勉強習慣をつくる」など、さまざまな意見が出た。
阿形優那さん(15)は「(ボトル型の)アルミ飲料缶の約7割を作っていると知って驚いた。企業の活動をこれからも意識していきたい」、野原結菜さん(15)は「地球温暖化を具体的に考えることができた。万博の話にわくわくした。家族や友人と行ってみたい」と話した。
同社の総務・CSR部サステナビリティ推進グループの橘ゆかり係長(42)は「自分ごとに捉えて、未来のために明日からできることを考えるきっかけになれば」と話した。