陸奥宗光像の風景印 和歌山市6郵便局で押印

陸奥宗光をあしらった風景印
陸奥宗光をあしらった風景印

和歌山市出身で、明治時代に外務大臣として活躍した陸奥宗光(1844―97)をデザインした風景印が、市内の6郵便局で、14日から郵便はがきなどの押印に使われることになった。

風景印は、地域ゆかりの名所や名産などの図案を取り入れた郵便局の消印。デザインを考案することになったのは、「陸奥宗光外務大臣」の功績を教育に活かす実行委員会副会長の臼井康浩さんが昨年、市内の広瀬小学校、吹上小学校で陸奥宗光について授業を行い、広瀬郵便局の増井恵里子局長が授業を視察したことがきっかけ。「新たな風景印で和歌山市出身の偉人陸奥宗光を広く知ってもらいたい」との思いに、生誕地の吹上や銅像のある地域の広瀬、岡公園に近い堀止、島崎、鷹匠、葦原の6郵便局長が賛同した。

陸奥は紀州藩士の六男として生まれ、1892年に外務大臣に就任。英国との不平等条約の改正に尽くした。

風景印には、同市の岡公園にある陸奥宗光の銅像と外務省から寄贈された桜の木をデザインしている。

和歌山中央郵便局でお披露目式があり、和歌山広瀬郵便局の増井局長は「新風景印を押印した郵便物を出していただき、全国の皆さまに陸奥宗光先生を知っていただきたい。手紙を書く機会が減ってきていると思うので、次世代の人たちの手紙の文化の発展へつながれば」と話した。

6カ所の郵便局で申告すると、第二種郵便料金相当額以上の切手を添付した台紙または郵便はがきに押印される。

郵便局の窓口に行かずに、郵便で押印・返送してもらう郵頼を希望する郵便物も全国から200件以上届いているという。

完成したデザインを手に、郵便局長ら
完成したデザインを手に、郵便局長ら