サンディーズがチア全国大会へ 和歌山市長を訪問

和歌山市のチアダンスチーム「SWCサンディーズ」の小学5年生~中学2年生の4人は、クラブチームを対象とする「USA Regionals2025関西大会」(昨年12月、大阪市)に出場。近畿の強豪と技を競い、全国大会出場を決めた。関西代表として27日に幕張メッセ(千葉県)で開かれる大会「USA The PEAK 2025」のステージに立つ。
メンバーは石井彩さん(桐蔭中2)、川村心美さん(日進中2)、坂口陽凛さん(智弁小5)、小西ひまりさん(紀の川市池田小5)。
坂口さんと小西さんは昨年も全国大会に出場している。
同大会はユナイテッドスピリットアソシエーションジャパンが主催。全国11都市で行う地区大会の上位チームが全国に進む。関西大会には219チームがエントリー。97チームが全国出場を決めた。
チアダンスはチアリーディングから派生し、ジャズダンス、ヒップホップ、バレエなどを組み合わせて踊るエンターテインメント性の高い、笑顔で人を応援し元気づけるダンス。
大会では踊りの種類、年齢などの部門に分かれて技を競い、同チームは正確なモーションやダンステクニックが求められるポン部門に出場。ポンポンを使い約2分のパフォーマンスを披露した。
「サンディーズ」の代表を務め、指導するのは、和歌山市の北山桃子さん(45)。桐蔭高校を卒業後、慶應義塾大学に進学し、チアリーディング部に所属。卒業後は劇団四季に入団し、ミュージカル俳優として7年間活動。退団後はオリックスバファローズ専属チアチームの初代総合ディレクターを務めた。10年ほど前に同市に戻り、チームを結成。これまでの経験を生かし、ダンスの技術だけでなく表現力も重視している。
今回は4人のキャラクターを生かした選曲で、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「The Power Of Love」で強くかっこよく、スパイスガールズの「Wannabe」でかわいらしさを表現。ストーリー性が出るよう、振り付けではバレエのポーズでしなやかさも取り入れ、表情も元気なだけでなく、さまざまな笑顔を使い分けるという。
4人がチアを始めたきっかけは、2017年に公開された広瀬すず主演の映画「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」を見て、憧れを持ったこと。
石井さんは「念願だった全国大会に出ることができてうれしい。優勝を目指して頑張る」、川村さんは「パワフルなダンスを踊る」、坂口さんは「全力を出し切る」、小西さんは「悔いなく踊り切りたい」と意気込んでいる。
メンバーは12日に和歌山市役所を訪問し、尾花正啓市長に全国大会出場を報告。
ダンスのパフォーマンスを見た尾花市長は「すごい!一瞬にして空気が変わった」と驚き「すてきな笑顔と友情で優勝目指して頑張ってください」と激励した。